Yasuo YOSHIKAWA吉川 恭生


グルジアミッションの仲間達とウォッカで乾杯
アプハジアからロシアのソーチへの撤退前
ツキンバリからの極秘完全撤退前
アプハジア結核病棟の修理を鉄工所と打ち合わせ
アプハジア、スクミの市場。ソ連からグルジアが独立して以来、鉱工業産業は全くなく、地下資源もない。農産物は豊かで長寿地域としても有名。市場は果物、木の実など豊富だが、釘一本も調達が難しい。首都ティビリシでもそうだが、代々伝わる貴金属を売って外貨を調達するしかない。
グルジア正教の教会。お隣のアルメニアの正教会からの流れであろう。シルクロードのころは同じ地域として存在していたのだろう。日本で言う密教のように山岳地帯に点在する。 忌み嫌う事があると、羊を連れて三回周り、生贄とし祈り、食す。 我々も、山でジープが横転したとき地元スタッフとお参りした。
結核病棟の廊下。結核菌は光と乾燥に弱いので、空気感染を防ぐためにも、明るく風通しのよい病棟が必要なのだ。結核の治療に欠かせないのが抗生物質の毎日接取と栄養のある食事。後はゆっくりしていること。 図面はしっかりしているのだが、建築的常識はことごとくひっくり返され、完成まではたいへんだった。
フランス人の建築家、マークと新築結核病棟。完成までに2ヶ月チェチェンの誘拐マフィアに怯えながらのミッションだったが、状況が緊迫してきたのでやむなく極秘完全撤退。 この決定を不服としてマークは去った。最も危険なミッションだった。
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